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最終更新日:2015年9月24日
 高齢化社会に突入しつつある今日、わが国でもリハビリテーションという言葉は医療や福祉の分野で盛んに用いられ、患者の QOL 向上を目指したリハビリテーションの重要性は一般の人にまでかなり浸透してきました。しかし、がん医療の 分野ではどうでしょうか? 欧米ではがん治療の重要な一分野としてリハビリテーションが位置づけられていますが、我 が国では、今までがんセンターなどの高度がん専門医療機関において、リハビリテーション科専門医が常勤している施設はほとんどなく、療法士もわずかという寂しい状況にあります。
 「がんのリハビリテーション」には、がん医療全般の知識が必要とされると同時に、運動麻痺、摂食・嚥下障害、浮腫、呼吸障害、骨折、切断、精神心理などの障害に対する専門的な知識や技術が必要です。がん治療の進歩とともに、障 害の軽減、生活能力の改善を目的としてリハビリテーションの介入を行う必要性は今後さらに増えていくことは間違いありません。
 従って、がん医療に携わるスタッフは、「がんのリハビリテーション」の知識やテクニックを身につけておく必要があります。しかし、今日までリハビリテーション専門職に対する「がんのリハビリテーション」の研修プログラムは存在せず、看護の立場からも、がん患者に対するリハビリテーション・ナーシングに関する専門的な教育はなされていないのが現状 です。また、「がんのリハビリテーション」に関して系統的に記載された和文の専門書はごく限られたものしかありません。欧米と比較して、がんのリハビリテーションの普及・啓発、教育・研究体制、がん専門医療機関における実際の臨床現場での役割等に関して、その対応が遅れていることは否めない事実であり、がんの時代が到来しつつある現在、積極的な取り組みが必要とされています。
 本ホームページは、いまだ立ち後れた状況にある「がんのリハビリテーション」に関する情報発信サイトとして、慶應義塾大学がんプロフェッショナル養成プランの事業の一環として、2009年2月に開設いたしました。
 本サイトは、実際に日常の臨床でがん医療に携わっておられる医師、看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、 管理栄養士、歯科衛生士、臨床心理士、ソーシャルワーカー等の多職種スタッフの方々の臨床業務に役立つ情報、臨床研究に関する情報、講習会や研究会のお知らせなど、医療関係者の方を対象にしたサイトを中心に構成されていま す(将来的には一般の方向けのサイトも充実させていきたいと考えています)。
 本サイトが、がん医療の質の向上に貢献し、がん患者さんの QOL 向上の一助となることを心から願っています。
 
慶應義塾大学医学部リハビリテーション医学教室  准教授
慶應義塾大学がんプロフェッショナル養成プラン 担当教官
(厚生労働省後援)がんのリハビリテーション研修委員会 委員長